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術後と保険のお話

私は9月末に子宮外妊娠で手術を受けました。

腹腔鏡下手術で3日の入院。卵管着床ではなく内臓は切除しておりません。

手術から1ヵ月後。

きちんと生理はきました。

ただし,夜用でもちょっと不安なぐらいのかなりの出血量。

レバー状のかたまりと言われるものもでました。

でも,まぁもともと量も多く,生理痛もひどいタイプなので,きちんと予定通りに

生理がきたということは,体がきちんとリセットされたということなのでしょう。

 

生理から1週間後,最終検診に病院へ行ってきました。

何の問題もなし!!

私の元気そうな様子を見て,先生が笑ってしまうほどでした。

 

 

さてさて,やはり医療にかかるお金のことって気になりますよね。

私の場合は,マレーシアで手術を受けたため参考になるかどうかはわかりませんが,マレーシアで入院した場合や子宮外妊娠での日本の民間保険のお話をちょっとしておきたいと思います。

 

 

まず,私が通っていた病院はマレーシアでも有名な私立病院です。

いろいろ諸事情があり,私はまだこちらの保険に加入していなかったため,診察も治療もすべて自費。(あ~,おそろしい・・・)

先生に診てもらい,エコーで検査するとだいたい300RM(8千円),

血液検査なんかしちゃうと500RM(1万3千円)くらいはかかります。

手術,入院(3日)でだいたい12000RM(32万円)くらいです。

以前もお伝えしましたが,こちらの病院は医者は病院に雇われているのではなく,開業医のような感じなのです。ただ,その医者たちが一つの病院という箱を間借りしている。

なので,医者の診察や手術にかかる技術料はお医者様へ,部屋や使った医療器具,薬などは病院側へ入る仕組み。

(私は日本で手術を受けたことがないのでわかりませんが)子宮外妊娠の手術がいくらという計算ではなく,使った器具,薬が細かく記されていて使ったものの合計がいくらか・・・という計算になっているようです。明細にはこと細かくそれぞれにいくらかかったのか記されています。

 

入院した個室は3日で約2万円ほどでした。

 

日本で手術を受けた場合,国民健康保険も適用されるようで3割負担で15万円ぐらいだそう。ということはだいたい50万円ぐらいというところでしょうか。

まぁ,多いところでは100万円ぐらいかかることもあるとか・・・。

 

大きな出費となってしまったわけなのですが,今こうやって元気にいられるのだし,大事に至らなかったのだから良しとしましょう。

 

いろいろネットで調べたところによると,日本では子宮外妊娠を確定するまでに医者が慎重になることが多いようです。エコーでは「子宮に赤ちゃんがいない」ことしか確認できませんから,確定するためにと~っても痛い痛い検査をするそうです(汗)。

私の場合は,腹腔鏡で見ることが検査で,そのまま子宮外妊娠と判断されれば手術する・・・いわば,検査と手術がセットになっていたのでこの痛~い検査はせずに済みました。

 

また,「腰椎麻酔だった。とても痛かった」とか,「麻酔をかけるのにのどにチューブを入れられて術後のどが痛かった」とか,「下半身だけの麻酔で,先生の話が聞こえたり,なんだか触られているのがわかってすっごく気持ち悪くなった」とか
いろいろネットでの体験談に書かれていたのですが,私の場合は全身麻酔で,のどにチューブも通さずただマスクで麻酔を吸っただけでした。

 

なんか変な言い方ですけど,日本はいろんな選択肢があるだけにやることも病院によってまちまちだし,それによってかかる費用もまちまちだと思います。

マレーシアは治療に関してはシンプルなんじゃないかと思います。

余計なことは一切しない・・・そんな感じでした。

 

私は結婚するときにだんなさんと一緒に某有名保険会社の保険に入りました。そして,今回初めて知ったのですが,だんなさんが女性特有の病気になった場合の保険にも加入してくれていたよう。しかも,海外での手術にも給付してくれるとのことです。あ~,ありがたい。

 

また病院へ出向き,英語版の診断書をもらいました。

保険会社の方から,お医者様が書き損じたときのために・・・って診断書のフォームを2枚もらっていたのですが,受付の人が「大丈夫,大丈夫」といって1枚しか受け取ってくれなかった。

できあがった診断書を見ると,先生の字読めないわ,9月は30日までしかなかったのに31日にも〇がついてるわ,グチャグチャと消してあるわ・・・・・

それでも保険はおりました(笑)

医者がどのように書くかによって,手術給付金の倍率が変わるそうです。

腹腔鏡下手術とだけしか書かれていない場合は倍率が低いとか,子宮外妊娠ときちんと書かれていれば契約書どおりの20倍もらえるとか。

先生の字はミミズがはったような字でしたが(失礼),それでも「子宮外妊娠」ときちんと記載されていました。

そして,まだ給付金の明細は確認していませんがどうやら20倍で保険がおりたようです。

28万円受け取ることができました。

私が入っている保険は,女性特有の病気はもちろん,帝王切開での出産などにも適用されるようです。

大丈夫,大丈夫と思っていても,もういい歳なので保険とかはちゃんと見直しておいたほうがいいですね。

体質が変わる!?

早いもので,もう手術をしてから2週間が経とうとしています。

術後の経過はいたって良好で,1週間後の検診でも「問題なし」と先生のお墨付き。

初めて傷口のガーゼがとれて自分で傷口を見るときはドキドキしましたが,

「へぇ,こんなもんか」というぐらい小さいです。一番大きい真ん中の傷は一見おへその

ようにしか見えないし。

 

もう傷の痛みもありません。が,やはり手術の影響とホルモンバランスが不安定なせいで

いくつか体の変化が見られます。

①体力がなかなか戻らない。

やはり1ヶ月近く体を動かせていなかったので,筋力はかなり落ちています。体重,減ったのに

筋力が減って脂肪だけ残ってしまったせいか,あまりやせたように見えな~い。(残念)

手術のビデオを見せてもらったときに,皮下脂肪も映っていて通訳さんが「先生,脂肪もついで

に取ってくれたらいいのに」っていってたけど,ほんと,そうしてほしかった(笑)

②胃が小さくなった

術後にあまり食べられなかったこともあると思うんですけど,便秘予防のためによく噛んで食べ

るように心がけているので満腹中枢がすぐいっぱいになっているのかもしれません。が,食べ過

ぎるとまっすぐ立てないぐらい気持ち悪くなってしまう・・・。

③脱皮している!?

たぶん妊娠状態が強制的に終わり,ホルモンバランスが乱れているから体がリセットしようと

努力してくれているようです。それが明らかに分かるのが皮膚。体中の皮膚という皮膚が

ポロポロはがれる~。特に背中と胸,お腹。

お風呂でケアしても次の日にはまたポロポロ~。少しは治まってきましたが,新しく皮膚が再生し

たということなのでしょうか?

④内臓の位置が変

これは感覚だけです。やはりお腹のなかをけっこうグリグリしているだけに,三十数年おさまって

きた位置と微妙にずれている?術後はなぜかずっとおなかもぽっこりでていて,なんかいまだに

卵巣とかは自分の位置を確認している気がします。ホルモンバランスを取り戻すためにも活動

してくれているようで時々排卵痛のようなジワっとして痛みがあります。

 

でも,体ってすごいですね。

傷の痛みにしろ,何のいたみにしろ,起こるのはだいたい決まって夜中です。

体は夜中に一生懸命悪いところをリセットしようしようと努力してくれているのでしょう。

「どうせ寝てるんだから,ちょっとぐらい痛くしても大丈夫やろ」って体は夜中に一生懸命働いて

くれているのに,こっちが勝手に遅くまで起きていて勝手に痛みを感じている・・・。

夜はやはり寝なければなりません。

 

食事,運動,睡眠。ほんとうに体にとっては大切なものなんだなって改めて感じました。

 

 

子宮外妊娠 ~私の場合~

今回自分の体調がおかしいと思い始めてから,インターネットでいろいろと調べ,

みなさんの情報,特に体験談は非常に役に立ちました。

もちろん自己診断はよくないです。おかしいと思ったらすぐにでも病院へ行くべき。

でも,行く前に自分の体でどのようなことがおこりうるのか知っておくことは重要だと

思います。そして,自分の症状をしっかり把握し,いつどんなことが起きたのかしっかり

メモをとっておくべきです。

お恥ずかしながら私は基礎体温など計っておりませんが,みなさんきちんとされていて

頭が下がります。

何も知らずに病院へ行って「はい,子宮外妊娠です。手術ですよ~」なんて言われたら

状況も把握できず病気がどんなものかも把握できずパニックになっちゃいますよ。

 

 

でも,インターネットの情報や体験談もあくまで参考。

今回いろいろなみなさんの体験談を見てほんとうに十人十色だと感じました。

出血してもなお赤ちゃんが生きていたケースもあるし,7週8週ぐらいまで胎のうが見えなかったが

その後確認できたなんてケースもあります。

私なんて,1%の確率の子宮外妊娠になったうえに,さらにその1%以下の確率で腹腔妊娠

だったのですから,確率はあくまでも確率です。

でも,その1%以下の確率になる可能性もあるのですから,情報を収集しておくことは大切です。

 

長くなりますが,私の場合の経過をまとめておきます。

 

9月10日  3日遅れで生理スタート。(だと思っていた)

いつもより茶色っぽく,量が少ない。いつもはひどい生理痛もなし。

9月12日  お店の手伝いに出るがお店が寒かったせいか,生理痛がひどくなり早退。

9月15日  いつもならもう量が少なくなっているはずなのにトイレに行くと勢いよく出血する。

この生理に違和感を感じるも様子見。

9月17日  生理開始7日目なのにまだポタポタと鮮血が出る。

ネットでいろいろ調べ,流産を疑い,妊娠検査薬で自己診断。

結果,陽性(くっきりと)。

9月18日  病院初受診。

このときは出血もかなり少なくなっており,色も茶色に。

化学流産をしたのだろうという診断。念のため血液検査。

化学流産なら何の処置も必要なし。でも,子宮外妊娠の可能性も念頭に入れて

おくようにとのこと。

9月20日  前回の受診より特に大きな変化はないものの,まだうっすらと茶色い出血は続く。

疲れやすく,あまり出歩ける元気はない。

9月21日  二回目の受診。

前回の血液検査の結果ホルモン値が1000ちょっと。(妊娠4~5週の数値)

化学流産の可能性が薄くなる。

先生がエコーで子宮を確認するが胎のうは見えず。初期だからまだ見えない可能

性があるとのことで,1週間様子見。

その夜,便秘による激しい腹痛。胃,子宮,大腸が激しく痛み,吐き気と冷や汗。

意識も朦朧と。

9月22日  朝も腹部が痛くトイレへ。激しいめまいを起こし,トイレで倒れる。(たぶんこのとき

腹腔内で出血していたと思われます)

午後には少し落ち着いてきたので自宅で安静に過ごす

9月24日  痛みはとくにないものの,お腹全体がバルーンのように膨らんでおり重たい感じ。

水風船を抱えているような感覚(後で考えれば,出血していたのですね・・・)

9月26日  昼は体の調子がよく,お腹の張りもひいている感じ。
しかし,夜再び胃と子宮と大腸の痛みに見舞われる。今回は下痢。

9月27日  痛みは消えるも,出血量が若干増える。

9月28日  3回目の受診。

前回の血液検査の結果,ホルモン値が3000以上に上昇。妊娠状態が継続中で

あることが証明される。エコーで子宮を見るも胎のうは見られず前回はなかった新たな

出血を発見。「子宮外妊娠」と診断される。

腹腔鏡による検査がオーダーされ,もし検査段階で卵管に胎のうがあれば

・卵管のダメージが少なければ卵管を切開し胎のうだけ除去(卵巣温存)

・卵管へのダメージが大きければ卵管,卵巣ごと切除

と告げられる。

そのまま入院手続き

10時に診察を受け,12時半には手術開始(一応,緊急オペ扱い)

14時ごろ目覚める。痛みもほとんどなし。

10月1日  術後2日で退院。

私の場合,ほんとうにめずらしくも卵管着床ではなく腹腔着床だったため,卵管卵巣

にダメージはなく,腹腔内の胎のうを切除,子宮の出血を止血のみで手術が終了し

体への負担もほとんどなく術後の経過も良好。

先生もご満悦の回復力。

 

 

私の場合は以上のような経過で先に大量の出血があったため,早く自身の妊娠に気づき病気を疑うことができました。時には卵管が破裂して大量出血するまで妊娠にさえ気づかない場合も多いようです。

また私は卵管妊娠ではなかったため,卵管破裂や卵巣摘出を免れることができました。私は自分で子宮外妊娠だろうと思いながらも,卵巣卵管付近が全く痛まないことに疑問を感じていましたが,腹腔内に妊娠するというごく稀なケースでした。

また,たまたま担当してくださった先生が腹腔鏡のスペシャリストであったことも幸運でした。

(ちなみに私はマレーシア在住で,マレーシアで手術を受けました)

もし開腹手術だったら,もっと体への負担が大きく2日の入院ではすまなかったかもしれません。

いろいろな偶然が重なり私は大事に至らずにすみました。

 

そして,いろいろな情報を前もって知ることができたおかげで,病院でも常に冷静にいられました。

そして,いつも顔色ひとつ変えず私に不安を与えなかった先生,

いつも明るくやさしく接してくださった通訳の方,

国籍など関係なく親切に看護してくださったナースのみなさん,

ほんとうにありがとうございました。

 

そして,半月以上もほぼ出歩けず何もできない私のために,買い物に行ってくれたり食事を作ってくれたり,いつも側にいてくれただんなさん。仕事のことでもいろいろ悩みがあるの知っていますが,さらに心配をかけてしまってごめんなさい。

ほんとうにありがとう。

退院

朝、目がさめると体も軽く、ずいぶん元気になっているような気がしました。
改めて睡眠と食事の大切さを実感。
朝食は久しぶりにパンとスクランブルエッグ、ソーセージ。

食べていると先生が来てくださいました。
「今日、退院ね。バイバイ」と握手しながらいつもの軽い口調で(笑)
私はいつもききそびれていた質問をやっとできました。
「赤ちゃんは一体どこにいたのか」。
先生は後でビデオを見せてあげるから、診察室に来なさいって。

しばらく部屋で待っていると車いすのお迎えがきました。
どうやら、診察室から入院病棟まで患者さんを運ぶ、案内するというだけのお仕事があるようです。

外来の患者さんの中に紛れて、病院の服、ノーメイク、車いすの私。
みんなが私を見ているのがわかりました。
メークしてないからあんまり見ないでほしい(笑)

通訳さんも来てくれました。
エコーでお腹を確認。何の問題もなし。傷口にも防水シートを貼ってくださり、シャワーも今日から可。好きなものを食べなさいとおっしゃってくださいました。
そんな先生のうしろ髪が寝癖で跳ねていて、通訳さんがつっこみ、みんなで笑って・・・笑うとかわいい先生です。

さて、いよいよビデオタイム。
スコープがお腹に入って行くところから。入った瞬間、腹腔内に血がたまっているのがわかったと先生がおっしゃるように、子宮の上に子宮よりも大きな血のかたまりが乗っていました。
少し古い血だそうで、おそらく胃、子宮、大腸のバトルの際に出血したものだろうとのこと。
子宮の外側から出血していました。
そこをレーザーで止血。

次に薬を卵管に通して卵管のつまりを確認。卵巣もはれていないし、卵管も両方つまってない。

じゃ、赤ちゃんはどこに?

お腹にたまった血をとりのぞくと、赤ちゃんはなんとそこにいました。
もう血と一緒になって何が何だかわからなかったけれど、そこには何かかたまりがありました。
子宮外妊娠というと98%ぐらい卵管にいるらしいのですが、そののこりの2%の中でもめずらしい卵管をワーとすべりだいのようにすり抜けての腹腔内への着床でした。
そりゃ、胃も大腸も「そんなとこいても、わたしたちは面倒みきらん!」って大慌てで私に知らせたんでしょうね。
通訳さんも、赤ちゃん、元気すぎるってつっこんでたし(笑)
だんなさんは、ちょっとアホなのは俺の遺伝子か・・・って、確かに!(笑)

先生はついでに私がここ10年ぐらい放置してきた子宮内膜症でたまっていた血液もきれいにしてくださいました。

今回の赤ちゃんは生まれてはこなかったけど、私の体をきづかっていろいろと機会をくれたのかもしれません。
ありがとう。

そして、最後に先生は私が痛みに強いこと、体力的にも精神的にも強く、快復も早かったことをほめてくださいました。

そしてまた笑顔で「バイバイ」って。
最初はこわい先生と思ったけど、とてもいい先生でした。

診察を終え、またロビーにしばらく放置されていると、となりに座っていたチャイニーズ系の方が話しかけてきました。親子でしたが、主にお母様が話しかけてきて、「手術したの?もう大丈夫?退院はいつ?」って。退院は今日だと告げるとおめでとうって言ってくださいました。しばらくボーッっとしていると先程の親子が数日前の私のように入院手続きをされてました。お母様、娘さんと私が重なったのでしょうね。知っていたら、私も先生は腕がいいから大丈夫だよと言えたのに。

そんなこんなで、無事に午後に退院。

久しぶりの我が家ー♪
マイベッドー♪

久しぶりのやわらかいマットレス♪

入院3日目

今日はなんだか腹部に水がたまっているような感覚があり、思うように体が動かせません。そして、少し歩く練習をしただけで疲れる。

先生は、痛みがないなら明日退院できるから、今日はとにかくしっかり食べなさいと。
明日、退院するのならできるだけ体を動かしておかないとと思い、いすに座ってみたり、できるだけ何でも自分でやるようにしました。
でも、すぐ疲れちゃう・・・。

ネットで見ると、みんな腹腔鏡手術でも5日から10日は入院しているようです。普通ならまだベッドでゆったりしててもいいころなんだなー体を動かしたら疲れるの当たり前かって思ったので、あまり無理はしないことに。

お昼からは普通のご飯がでました。
病院食にしてはしっかりとした濃いめの味付けです。

そして楽しみになってきたミロ(笑)

夜は少し傷口が痛み、お腹も重く、明日退院できるのかなーと不安なまま眠りにつきました。

入院2日目

朝、6時ごろ血圧と熱の検診があり目がさめ、空腹感を感じました。
朝ごはんはなんだろうな、お粥かなとちょっとワクワク待っていましたがなかなか食事がでてこない。

またうたたねしたり、テレビを見たりして待つも出てこない・・・。
朝9時。さすがにここまで待ってもでてこないから、もしや朝食はついてないの?と思い、だんなさんに買い出しを頼もうかと思ったところ、通訳さんがひょこっと顔を出してくださいました。
朝食がついてないわけがないよーということで確認してもらったところ、医師の指示を待っているとのこと。

その40分ぐらい後、先生が回診にきてくださいました。手術をしていたから遅れたと手術服のまま来てくださって、今日チューブをはずす、食べてもいいとおっしゃってくださいました。

・・・と思ったのに、その後やっとでてきた食事は具なしのスープとミロ。
それでも、胃に染み渡りました。

お昼ごはんもスープとミロ。

私の大腸は何かとせっかちなので動く、動く。早く食べ物をくれーと胃よりもうったえてきます。

午後にはチューブも点滴もすべてとれました。つまり、トイレは自分で行かなければならないということ。3回は量をはかるのでトイレに行きたいときはコールしてくださいとのこと。
で、第一回目のトイレコール。
私は初めて枕から頭を離します。
術後初めて思いっきり体を動かします。
完全に体がかたまりきって、思うように体を起こせずだんなさんに手を伸ばすと、ベテラン看護師さんが、
「できる、自分でできるよ」と言って私を少し支え自力で起きるよう促します。

トイレに行くと術後の出血があり、ベテラン看護師さんがパットをくれ、さっさっとパンツをはかしてくれました。
ベテラン看護師さんは「今からシーツを変えるから、少しいすに座ることにチャレンジしなさい」と。術後2日目だけど、自分で少しずつ動かなくちゃいけないんだなと思い、その後は部屋の中を少し歩いてみたり、ベッドでも背もたれによりかからず自力で座るようにしました。

さあ、楽しみにしていた夕食!何がでるかな?せめてお粥は食べたい!

・・・出てきたのは、またスープ。
さすがに私も私の大腸もいじけながらスープをすする・・・。
そこへ看護師さんが来たので、何も食べちゃいけないのかと聞くと、おならは出たか、たくさん出たかと聞かれました。
それを待ってたのかー。
たくさん・・・ではないけど、おならは出たし、腸と胃はすごく動いているとアピールすると、念願のお粥ー♪

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お粥とミネストローネ風のスープと魚とフルーツ!!とミロ(笑)
ごちそうさまでした。

実は、入院する2週間まえくらいから体調がよくなく、あまり出歩いたりしてなかったし、便秘激痛事件からあまりたくさんは食べられていなかったので、私はすっかり筋力が落ちてやせてしまったんです。
手術前は42キロ台で、たぶん後は41キロとかになってたと思います。トイレに行って鏡に映った自分の足をみて愕然とするぐらい。
だから、食事が出てきて、「食べられる」ことがほんとうにうれしかった!

そして、チューブがはずれたので寝返りがうてるー♪
そんな当たり前のことに喜びを覚えた1日でした。

入院1日目

手術がおわり、個室のベッドの上に運ばれた私。全身麻酔のあとなので、まだ自分で動けません。

手には点滴、お腹にはたまった血をすいだすのであろうと思われるチューブ、その下には尿管につながるチューブ。

手術の疲れでしばらく寝て起きてからの私の欲求。
寝返りをうちたい!!

ベッドのマットレスはかたく、すっかり筋力が落ちて骨ばっている(?)私には痛い・・・
特におしり。
頑張って寝返りを打とうとするも体がいうことをきかず。ベッドの角度を微妙に変えながら、重心を変えながらの入院スタートとなりました。

看護師さんたちは、ほんとうに優しく、安心していろいろお願いしたりお任せしたりすることができました。いつも来る看護師さんが違うっていうぐらい、たくさんの方が働いているようです。
私はだんなさんがしばらくお休みをもらえてずっと泊まりがけで横にいてくれたし、ナースステーションのすぐ近くの部屋でずっと声がきこえていたのでとても安心できました。

術後の痛みもほとんどありませんでした(夜は傷口が少し痛みましたが薬ですぐにおさまる程度)。

夕食は何も具が入っていないスープでしたが食欲がなく食べられませんでした。
そして今回よく飲んだのは、milo。
ホットココアと称してミロが自動的に出てくる、出てくる。
一日に何回ミロを飲むの?というくらいミロが出ました。しかも、久しぶりに飲んだらおいしくて、はまっちゃった(笑)

たぶん食事制限があったんでしょう。固形のものは手術をした当日はでてきませんでした。けど、実はこっそりバナナひとかじり(もしてない。ひとけずり?ぐらい)とポッキー二本食べちゃった。

手術

手術室に入ってから15分ほど控え室のようなところにいました。
私は今までに一度も手術、入院をしたことがないので、やっぱり手術室というとドラマの中のものものしい雰囲気のイメージですが、ここは明るくて「こわい」と感じずにすみました。

そのとき看護師さんが来てくれて「自分の病気について聞いておきたいことはないですか?」と。「前もってインターネットで調べていたから、病気のことはだいたいわかります」と答えたら、「ほんとうは食事から6時間たたないとだめなのだけど、先生からこの病気は突然卵管が破裂する可能性があるからなるべく早くしたいとオーダーがあったので、少し早めにやりますが大丈夫ですよ」と手術が早まった理由を教えてくれました。

担当の先生が来てくれて、私を担当してくれるチームの人も私と一緒に手術室へ。
みんなわきあいあいと笑いながらプライベートな会話をしたり、先生は鼻唄を歌ったり。
たぶんみんなの演出なのでしょう。患者さんを不安にさせないための。
手術なんてただの医療処置でたいしたことないんだって思えたのも、はじめから先生が何事もたんたんとひょうひょうとこなされる方だから。
先生が最後に肩をたたきながら言ってくれた「No worries 」は本当にほっとできました。

本当に良い先生に診てもらえてよかった。

看護師さんが私の手の甲に注射をうち、じわっと手がしびれ、マスクが口に当てられました。5,6回吸って、私の記憶の手術は終わりです(笑)
麻酔ってすごい。

目が覚めるとそこは手術控え室でした。麻酔で眠ってから1時間ぐらいだったでしょうか。
特に痛みはないものの、激しい尿意が・・・
「トイレに行きたい・・・」と意識朦朧のまま伝えると、チューブでつながってるから、そのまましても大丈夫とのこと。自動的に私がふんばらなくてもおしっこが出るようですが、慣れないからか出した感覚がないからか、しばらく尿意がおさまりませんでした。

後日、先生の説明によると、子宮外妊娠だがめずらしく卵管、卵巣ではなく切除しなくて済んだそう。で、どこに赤ちゃんはいたのかは聞きそびれましたが、今度手術のビデオを見せてくれるそうなのでそのとき聞きます(見られるかな・・・?)

やはりあの胃、子宮、大腸のあらそいは激しかったようで子宮の外側も出血して血がたまっていたそうです。

手術も無事おわり、あー初めての入院生活スタートです。

診断結果

やはり、子宮外妊娠でした。

先生がエコーでお腹を見るも赤ちゃんの姿はなく、新たな出血が見られ、先生がそう告げました。

「スコープで見れば卵管、卵巣の様子も見られるから今日、検査する?」って、先生は何事もないかのように言いましたが、それはイコール「手術する」ということ。
スコープで検査して卵管の状態がよければ胎嚢だけ切除、もし卵巣まで状態が悪ければ全部切除とのことで、私も前もっていろいろ調べていたので、それをすんなりと受け入れられました。

私は朝ごはんを8時に食べたので麻酔がすぐにはできないから昼すぎまで待とうとのことで、あれよあれよと入院手続きが進み、あれよあれよと入院病棟へ。
通訳さんが個室をオーダーしてくださいました。(ちょっとだけ高いけどね)

看護師さんたちが手術前の質問項目をゆっくりの英語で言ってくれ、よく噂には聞く「下の毛の処理」をしてくれて(恥)、手術前の準備もとどこおりなく終了。

朝ごはんを食べてから6時間はおかなければならないとのことで、手術は2時ごろか・・・まだ2,3時間はあるなとのんびり構えていたら、ストレッチャー(?移動用ベッド)が運ばれてきて、あれよあれよと手術室に運ばれてしまいました。

私もだんなさんも「えっ、もう???」と思っている間もないくらい、いろんなことがあれよあれよと過ぎていきました。
マレーシアの病院、お仕事はやいです。

さて、いよいよ手術!

“かなり”痛

昨日の夜、またあの痛みがやってきました。激痛とはいかないまでも、“かなり”痛かった。
今回は下痢です(笑)

って笑い事ではないんですけどね。
この便秘や下痢は腸が悪いからとかではなく、やはり子宮が圧迫している影響なのかも。子宮外妊娠にはよく見られる症状だとネットで見ました。

昨日も夜になんとなくどこかしらが痛みはじめ、またまた胃、大腸、子宮の三つ巴の戦いです。
前回の痛みから便はきちんと出ているはずなので、特に出すものはないんですけど、大腸も参戦してきます。

しかも、今回はそこまで激しい痛みではないので、意識朦朧状態に陥れない。逆に痛みを感じるばかり。
しかも、しかも、胃と大腸と子宮が一緒に痛いのではなく、どうだ!と言わんばかりに交互にワンマンショーを繰り広げます。
寝返りをうち、どの体勢になってもどこかが痛む。

この痛みを緩和するためには大腸を鎮めるのが一番なので、大腸が痛むときにトイレに行くと下痢・・・出すものないんだからそんなに頑張って大腸も出さなくてもいいのに。

明日、病院に行きますが、正直手術も覚悟しています。
もし、正常妊娠していた場合、私は3日おきぐらいにやってくるこの激しい痛みに10月10日も耐えられる自信はありません。

それでも、入院とか手術とかはいやだなぁ。
明日も無事にこの家に戻ってこられることを願うばかりです。