カンボジア旅 1日目 ~Angkor Wat~
トゥクトゥクで田舎道を進むと,アンコールワット横のお堀にでました。
ドキドキ,ドキドキ・・・。
いよいよ,アンコールワットとのご対面。
の前に腹がすいてはなんとやらで,ちょっと腹ごしらえ。
アンコールワットの前にはいくつかの食堂屋台や土産物屋さんがあります。
でも,ここのすばらしいところは,アンコールワットの前なのに,世界的にも有数な
観光地のはずなのに,何も整備されていないところ。
「ありのまま」です。
そこまでやる財政力がないというのが理由なんでしょうが,それでもこのままであってほしい。
きれいなコンクリ造りのレストランやアスファルトの駐車場なんてできないでほしい。
私たちはやきそばのような麺を食べることに。
ここでおじちゃんがチャッチャと作ってくれます。1つ1ドル。
カンボジアではコインは使いません。だから,何でも最底値は1ドルです。
このとなりではおばちゃんが果物を売っています。
そして,買ったやきそばをアンコールワットを眺めながらお堀の近くで食べることに。
今日はお盆で,地元の人たちも家族で集まり,お堀のまわりで食事をしていました。
そんな人たちに混じってアンコールワットを眺めながらの食事。ぜいたくです~♪
そして,このやきそば味もしっかりしているし,卵もしっかり焼かれていておいしかった。
さて,腹ごしらえも終わり,いよいよアンコールワットへ。
すべてがドキドキ☆
さぁ,入りますよ~。
ジャーン☆
私は昔からエジプトとか好きで「もし大学生をやりなおせるなら考古学を勉強したい」とだんなさんに言ったら,「測量とかも勉強せんといかんよ」って。
「測量か・・・それはちょっと苦手かも・・・」。以前していたこんな会話を思い出すほどに,門から寺院までまっすぐのびる長く美しい石畳の道。
もし修復作業するなら測量技術は必須やね,納得~と感心するぐらい,寸分たがわずまっすぐ建築する技術。
12世紀前半ですよ。しかも,ひとつひとつ石を切り崩して形にして,なおかつ全体がまっすぐでなければならない。
人間の力ってほんとうはとってもすばらしい。
そしてアンコールワットを取り囲む緑。
なんだかアンコールワットはアンコールトムと違って,穏やかにたたずんでいる感じ。
私はだからアンコールトムは男性的,アンコールワットは女性的と感じたのかもしれません。
今でこそ穏やかに見えるアンコールワットですが,その歴史は壮絶です。
12世紀前半にヒンドゥー教の寺院として建てられたアンコールワットでしたが,一度は放棄され忘れ去られた存在に。
再び人々が戻ってきますが,ある王が仏教寺院へと改修。
そして,ポルポト政権時代には要塞として使用され多くの地雷も埋められたそうです。また,ポルポトは宗教や僧侶をつまらぬ存在とし,このときに多くの仏像の首が
はねられたといいます。
実際,中には首のない仏像もたくさんありました。
また,このように顔が削り取られたような石像もたくさんありました。
修復もかなり進み,地雷も撤去されましたが,まだ歴史の面影は残っていますね。
なので,横の入口から入ります。
入るとそこはすぐに第一回廊。芸術の世界です。
回廊の4つの壁面すべてに細かい彫刻が彫られています。
戦いの場面,天地創造の場面,地獄絵図。ここをひとまわりすれば,神の教えを
得られるということなのでしょう。
それにしても美しすぎます。
そして,このアンコールワットのすばらしいところは 「そのまま」であることだと思いました。案内板や監視員がいるわけでもなく,中はかなり自由に見学することができます。
いいえ,見学という感覚ではなく,そこで時を過ごしている感覚・・・
なんかうまくはいえないんですけど,疲れたら自分の好きな石段で休憩して
ぼーっとすることもできるし,地元の子が遊んでいたり,犬が歩き回っていたり
全然,「世界遺産を見せてあげます」的な圧がなく,気取ってなくて
「そのまま」なんです。
自由にそこで自分の時間を過ごしてもいい遺産。
私もかなりゆっくり第一回廊をまわりましたが,体力が限界に・・・。
「ホテルのベッドにダイブしたい!!」という雑念が出てきたので,今日のアンコールワットはここまで。
明日の朝,第二回廊,第三回廊を見ることにしました。
でも,目的だけは果たさねば。
アンコールワットを後に回した理由
この写真が撮りたかったのです。
沼地の水に反射するアンコールワット。
このように色がきちんとカメラに写るのは午後です。
アンコールワットが一番美しい色で撮れるのは15時から17時です。
しつこいですね(笑)
第一の目標,達成~♪
さぁ,ホテルに戻って,ベッドへダイブといきますかぁ。